金が告げる有事 February 26, 2008
「有事の金」と言われる。 いま金(gold)が高い。
昨秋に日本でも金価格を反映したETFが発売されて、僕も買おうかと検討したがあまりにも高い(単価ではなく相場が)のでやめた。 いまはさらに高い。
1オンス(約30g)あたり$950と、1970年代以来30年ぶりの水準に達している。インフレを加味するとオイルショックの史上ピーク当時の約2/3まで来ているようだ。 金が値上がりするのは「価値が目減りしないだろう」と皆が考えているからで、裏返すと他の資産が目減りすると皆思っている。
金を地金(またはその証券)として持つ場合には新たに価値を生み出すことはないから、価格があまりに変動することは理屈に合っていない。 理屈に合わないことが起こるから「有事だ」というわけだ。
インフレがじわっと来ているだけで目立った暴動などもないから、いまが平時だと思っている人も多そうだが金だけ見ているとこれは静かなる戦争の入口なのかと思うほどだ。
いまは尋常ではない事象が起こる確率が高まっているのだと考えて、幅広いシナリオを検討しておくことが必要なのだと思う。